はじめに
Macを使っている際に、会議やストリーミング動画をキャプチャして保存しておきたいということはあると思います。
このようなMac画面録画には標準ソフトであるQuickTimePlayerを使うのが定石となっています。
ただ、この方法だとマイクからの音声は入るものの、システムの内部音声が外部ソフトを使わなければ録音できないという課題があります。
また、外部音声と内部音声両方を録音したい場合は、別々で録音して後で動画編集でマージするという非常に面倒臭いことをしなければなりません。
例えばゲーム実況動画を作成したい時などには非常に困ることになります。(そもそもMacはゲームに向いていないというのはさておき)
そのような時に便利なのが、今回紹介するMac画面録画のためのソフトウェアEaseUS RecExperts for Macです。
なお本記事はEaseUS Software様から製品の提供を受けて執筆しています。
##使う前の準備
最初に起動する際に、EaseUS RecExperts for Macへアクセス権限を与えるように要求されます。
必要なアクセス権は、画面収録・カメラ・マイク・アクセシビリティの4つなので権限を付与しておきましょう。
通常はポップアップウィンドウでアクセス権限のダイアログがでて、設定画面に飛べるようなのですが、自分の環境では自動で反映されなかったので手動で設定しにいきました。(使っているMacOSがベータ版だからかもしれません)
もし、自動で出てこなかった場合はシステム設定>セキュリティ&プライバシー>画面収録 へ進み、+マークを押して直接このソフトを指定しましょう。
ただ、カメラやマイクに関しては権限を要求しているソフト一覧に表示されなかったので、Command+Option+P+Rを押したまま再起動してNVRAMリセットをすると無事設定できるようになりました。
セットアップ時に躓いた際は、参考にしてください。
レビュー
Macの画面をキャプチャする
スクリーンを選択すると、録画するウィンドウの指定もしくは録画する範囲設定ができます。
ここで個人的にこのソフトの最大の売りだと思っているのが、オーディオ設定です。
RecExpertsのオーディオ設定では、”マイク”、”システムサウンド”、”システムサウンドとマイク”の3つが設定できます。
なお、自分はOSの言語を英語で使っているのでスクリーンショットのインターフェイスが英語になっていますが、日本語の環境で使用する場合は普通に日本語で表示されるのでご安心ください。
“システムサウンドとマイク”を設定することで、PC内部の音声とマイクで拾った自分の声を同時に収録することができます。
以下が、サウンド設定を”システムサウンドとマイク”に指定して録画した動画です。
僕の美声が響き渡っています()
公式サイトではFHDまでで録画可能となっていますが、4Kまで指定できます。
公式の説明よりも実物が良いという逆詐称状態ですね。
ソフトの更新に公式サイトが間に合っていないのでしょうか…….?
4Kという実用的に使える範疇以上の画質で録画できるので、このソフトを使うことによる画質の低下を気にする必要はまずないでしょう。
収録した動画は、自動でMP4ファイルとして保存されるのですが、収録後に別ファイルとしてより圧縮したファイルと後述するGIFファイルに変換することができます。
そのため、わざわざ他に動画変換ソフトを使う必要はなく、このソフト単体で完結します。
なお、上に貼った動画は元ファイルが大きすぎたので、画質設定を低にして保存したものを置いています。(4Kの元ファイルを置くと、スマホでこの記事を読んでいる人にとってテロになりかねないので)
RecExpertsで収録した上の動画では、特に難しい設定もなく、なんの気無しに録音できていますが、本来QuickTimePlayerでこの環境を整えようと思うと非常に面倒なので、まさにかゆいところに手が届くソフトです。
スケジュール録画機能
このソフトは、録画のスケジュール機能があります。
これは仕事をしているときに便利だと思うのですが、いつも決まった時刻に会議をしている場合、この設定をしておくことで自動で録画を開始してくれます。
発言する必要のないWeb会議の場合は、とりあえず入室だけしておいて放置すれば勝手に録画しておいてくれます。
後で倍速で見ておけば時短になりますね。
Wifi経由でiPhoneの画面を収録する
QuickTimePlayerでもiPhoneやiPadの画面を収録することは可能ですが、有線でPCに接続する必要があります。
RecExpertsはAirPlayによるミラーリング機能を使うことで、PCに接続しなくてもWifi経由で画面収録ができてしまいます。
使い方は、RecExpertsを起動した状態でiPhoneのコントロールセンターを開き、画面ミラーリングからRecExpertsを選択します。
その後、RecExpertsのメニューからiPhoneを選択すると、以下のようにあっさりとiPhoneの画面を録画する体制が整います。
これは便利だ!と思ったのですが、よくよく考えるとiPhone単体で画面収録自体はできますね…
録画後にいちいちiPhoneから転送しなくても直接PCに保存されるという点では便利かと思います。
GIF出力
地味にブロガーには便利だなと思うのが、このGIF出力機能です。
Mp4よりファイルサイズを圧縮することができるので、ブログにも貼りやすい動画が生成できます。
ソフトの使い方の手順を図示する時などに便利ですね。
とりあえずGIF出力する様子のGIFファイルを貼っておきます。
カメラ撮影
Webカメラを使った撮影も行うことができます。
これといった機能もないのですが、必要十分な機能を備えています。
Quick Time Playerと同じ感じですね。
音声収録
普通に使えるボイスメモです。
ちょっとした便利機能として、音声収録時に記録する時間をあらかじめ設定することもできます。
終わりに
EaseUS RecExperts for Macを使えば、簡単に画面収録を行うことができます。
このソフトの立ち位置としては、QuickTimePlayerの完全上位互換だと思います。
特にゲームの実況動画を作りたい時には、このソフト一本あれば動画編集がほとんどいらなくなるので、重宝するはずです。
本ソフトは、1ヶ月ライセンスが2629円、年間ライセンスが6589円、永久ライセンスが10549円となっています。
当然おすすめは永久ライセンスですが、いきなり購入するのは抵抗があると思うので、まずは公式サイトから体験版をダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか。
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