FIRE本「Quit Like a Millionaire」を読んだのでツッコミをいれる

はじめに

FIREに関する本、「Quit Like a Millionaire: No Gimmicks, Luck, or Trust Fund Required」を読みました。

 

これは、3/18にダイヤモンド社から発行された「FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド」の原著です。こちらの本は最近読んでいるブロガーも多いっぽいですね。

これは、「Quit Like a Millionaire」から米国およびカナダの税制に関わる章を省いて日本語に翻訳したものです。

原著の方が350円ほど安かったので自分は「Quit Like a Millionaire」を読みました。(ドケチ)

いつも思うんですが、ダイヤモンド社が翻訳する本って、元は良い本なことが多いんですけどタイトルと表紙がクソダサくないですか??

なんか外で読むのがこっぱずかしくなるような俗っぽい表紙ですね。まあKindleで読めば良いんですが。

さて、内容についてですが、FIREの手法としてはオーソドックスなもので4%ルール等初歩的な内容が主となっています。

が、正直ツッコミたくなるところが多々ありました。

本記事では、書評という名のツッコミを入れていきたいと思います。

FIREとは

そもそもFIREって何なのかについて念のため軽く説明します。

FIRE(Financial Independent Retire Early)は、投資などの収益で生活費をまかなえるようになり経済的に自立し、早期退職をすることです。

FIREで最も大切な概念が4%ルールというもので、インデックス投資の利回りが5〜6%くらいなので、税金とマージンを取って総投資額の4%を毎年切り崩して生活していけば、働く必要がなくなるというロジックです。

そのため、生活費の25倍をためることがFI(Financial Independent)を達成するための目安と言われています。(個人的にはさらに余裕を持って後世にも財産を残せる3%ルール、すなわち生活費の33倍を貯めることを推奨します)

 

そんなに貯めるのは大変だと思うかもしれませんが、生活費の25倍を貯めれば良いので、生活費自体を切り詰めることで必要な金額を減らすことができます。(leanFIRE)

生活費を下げる方法としては、家賃の低い土地へ移住するアービトラージ (大分のど田舎へ引っ越して家賃1万円のアパートに住んでいる人生よよよさんも似た思考です。)がよく取り上げられます。

質素倹約に暮らしていくならば、それほど時間もかけずアーリーリタイヤが可能です。

ツッコミどころ

特に気になった点

それでは本書にツッコミを入れていきます。

今回はYield Shieldという概念とPOTスコアについてイチャモンを付けたいと思います()

他にも気になったところはあるのですが、お国柄もあると思うので多少はスルーしました。

現金クッション(Cash Cushion)と利回りシールド(Yield Shield)

4%ルールで株式を取り崩していく際に、市場の大暴落が発生してしまい生活が崩壊するリスクがあります。

そのため、数年分の生活費は現金で置いておくという対策についてCash Cusionという名前で紹介しています。暴落時にはよけておいた現金を使うことで、株式を崩す必要がなくなります。これはよくある生活防衛資金の概念なので、まあ良いでしょう。

 

問題はYield Shieldです。高配当株をポートフォリオに入れることで、配当金によって暴落時も現金に手をつけたり株を崩さずに済むので安心!という理論です。

高配当株アンチの自分は、ここに思いっきり引っかかりました。(高配当株についての記事は以前書いてますね。)

総資産額が一緒なら、配当だろうと無配当だろうと変わらないのではないですか?実質こまめに売却して利確してるのと大差ない気がします。

むしろ配当が出る方が税制面で不利(最近はちょっとだけ配当が出た方が有利らしいです。ようわからん)じゃないですか?カナダの税制はどうかは知りませんが。

とにかく、ちょっとこの理屈はしっくりきませんでした。

POTスコア

POT(Pay Over Tuition)スコアは、キャリアを選択する際に、「POTスコア=(年収-最低賃金)÷その職につくのに必要な学位を取るための費用」を計算し、数値が高いものを選ぶというものです。

要するに職業のコスパです。

根源の考え方は理解できます。自分も製薬会社の年収が高いので薬学部を選択しました。(結局製薬会社には就職しませんでしたが)

ただ、かけた費用と1年間の年収の比率だけで決めてしまうのは些か荒っぽすぎるのではないでしょうか。

この本では以下の例が挙げられていました。

医者は学位取得に258786ドルかかり、年収の中央値が208000ドルのため、POTスコア=(208000-15000)÷258786=0.78

配管工は学位取得に7320ドルかかり、年収の中央値が52590ドルのため、POTスコア=(52590-15000)÷7320=5.14

よって、医者より配管工になる方が良いと主張しています。

 

これは本当に正しいのでしょうか。

あまり長く働くのはだるいので生涯給与=15年働いた額と想定すると、15年間の収入-学費は、医者では2861214ドル、配管工では781530ドルです。

15年働いた後の資産は3.66倍も変わってきます。

本当にコスパが良いのはどちらなのでしょうか。

働くつもりの年数分の収入と学費(と学校に通う年数)を考慮してキャリア選択を行うべきだと考えています。

最後に

まあ、本記事では貶しましたが、FIREってどんな感じなんだろうと知るきっかけや、もう一度自分をFIREにむけて鼓舞するために読む本としては、ある程度妥当かもしれません。

こんな記事を読んだら読む気が失せるかもしれませんが、読まなくても良いので下のアフィリンクを踏んで買ってください(露骨)

FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド

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