薬学部出身の観点から考えた、ハゲの対策

はじめに

はじめにお断りしますが、自分はハゲどころか髪の量が多すぎて困っているほどです。

なので、完全に他人事です。

対処法について

エビデンスのある治療法は、現段階で把握する限りでは薬を使用するしかありません。

頭皮に良いシャンプーなどが市場にはありますが、これがどこまで効果があるかは甚だ疑問です。

また、脱毛症には男性型脱毛症と女性型脱毛症があります。

詳細は日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」を読んでいただきたいのですが、男性と女性では脱毛症の原因が異なります。

男性型はその名の通り男性が発症するもので、ざっくり言えば男性ホルモンが影響しています。イメージとしては頭頂部がハゲている状態です。

一方、女性型は髪の毛全体が薄くなるものです。

治療薬

フィナステリド内服薬

プロペシアという商品名で聞き覚えがあるかと思います。

女性型には効果がありませんが、男性型に関しては高いエビデンスがあります。

ただし、服用を中止すると増毛効果がなくなるので、髪が生えた状態を維持するためには薬を服用し続ける必要があります。

フィナステリドジェネリック

デュタステリド内服薬

本来は前立腺肥大症用の薬として開発されていましたが、適応拡大でAGA治療薬としても使われるようになりました。

新薬として注目されており、気になっている人もいるかと思います。

ガイドラインでも推奨度Aとなっているのですが、自分は少し慎重になった方が良いのではないかと考えています。

というのも、副作用としての性機能障害の発生率が、リビドー減少 8.3%,インポテンツ 11.7%, 射精障害 5.0%となかなか高めです。

よくよく注意した上で利用するようにしましょう。

デュタステリドジェネリック

ミノキシジル外用薬

発毛効果に高い水準の根拠があるとして、推奨度Aとなっています。

男性型と女性型共に効果があり、男性型では5%ミノキシジル、女性型では1%ミノキシジルを使用することが推奨されています。

ただ、一点注意する必要があることがあり、この薬は使用初期に脱毛が起こり、それが原因でやめてしまう人が多いです。

脱毛が起こっても、焦らずに一過性のものだと理解して我慢して使い続ける必要があります。

ミノキシジル外用薬ジェネリック

ミノキシジル内服薬

ミノキシジル外用薬は推奨度Aとなっていますが、内服薬はうってかわって推奨度Dとなっています。

ミノキシジル内服薬は元々降圧剤として開発されており、脱毛症治療薬としては認可されていません。

ただ、副作用として全身の多毛症を引き起こすため、それを目当てに使用されることがあります。

また、多毛症の他にも心血管系の副作用が確認されています。

ミノキシジル内服薬については、効果の有無ではなく危険性に対する検証がなされていないことから、推奨度がDとなっているのが実際のところです。

使用する際は自己責任ですね。

ミノキシジル内服薬ジェネリック

終わりに

髪が薄くなったのなら、いっそのこと丸刈りやその類の髪型にしてしまった方が、潔くて好感が得られるような気がします。

ジェイソンステイサムかっこいいですよね。

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